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Highlights
和紙
和紙とは
和紙とは、「非木材繊維を主原料とした、日本で作られる紙」であり、1400年以上の歴史を持っています。日本各地でそれぞれ発展していった経緯がある紙から歴史の浅い紙まで、地域によって異なる特徴や色、模様をもつ多種多様な紙が存在しています。
主な原料は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の三種類。主に秋から冬にかけて収穫します。楮は最も使われている原料であり、繊維が太くて長いので、丈夫な紙を漉くことができます。三椏は、楮に比べて繊維が細かく、印刷向きで現在の紙幣にも使われています。雁皮は、表面が滑らかで墨がにじみにくく、記録用の用紙として長く使われています。
6世紀半ばには、中国から麻紙、唐紙が伝わり、7世紀には国の制度や法令の記録の為に紙の需要が高まりました。これが世界最古の和紙の起源です。当初は国家が生産するものでしたが、貴族の時代が終わるにつれて一般にも浸透していきました。江戸時代にはそれぞれの藩が独自の和紙を生産する場面もありました。明治のピークを期に、戦後の洋紙の需要が高まるなど和紙の衰退が加速。現在では、文化を守ろうと国が重要文化財に指定するなど、伝統工芸としての再評価がなされるようになりました。
和紙製品
和紙製品
和紙は元々記録用の紙として普及しましたが、和紙の用途は多種多様にあります。和紙は多くの製品に用いられ、日本の生活の一部となっています。代表的なものとしてふすま・障子・習字紙などがありますが、実は紙幣も和紙で作られています。茶缶や小物入れからネックレスやバッグまで、和紙は様々なものに用いる事が出来ます。
和紙作品
和紙とNY
和紙とニューヨークの関係性は深く、かつてはニューヨークを中心地としてアメリカ全土に供給され、アート界に多大な影響を与えました。その際に和紙の供給元となっていたのが、本展覧会主催の森木ペーパーです。
森木ペーパーは日本で最もオーセンティックな和紙を取り扱う輸出商社であり、今日では大英博物館やルーブル美術館にも和紙を卸しています。
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